外国語学部

英米語学科

Department of English Language Studies 新宿キャンパス

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第13回:「バングラデシュ発 無職の若者をプログラマーに育てる」

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社会の第一線で活躍する方々を講師としてお招きし、実際のビジネス現場についてお話しいただく外国語学部連続講座「グローバル・ナレッジシリーズ」。2015年度よりスタートし、外国語学部の学生は学科・学年を問わず聴講することができます。
7月8日(金)は、英米語学科長・柴田真一教授のアレンジのもと、ゲストスピーカーとして井原啓登氏(株式会社Edoo代表取締役社長)をお招きし、「バングラデシュ発 無職の若者をプログラマーに育てる」をテーマにお話しいただきました。

授業は、バングラデシュの国情から始まり、井原氏が同国に関わる経緯へと進んでいきました。井原氏は、銀行、投資ファンド勤務を経て、株式会社エバーライフ副社長の要職にありましたが、福岡で偶然入ったカレー屋の店主ハイダル・ズルフィカルさんと知り合い、2014年3月にバングラデシュを初訪問。首都ダッカや農村地区の小学校を訪れたことが人生の転機となったそうです。8割の生徒が卒業後に農作業に従事し、都心部には多くの無職の若者がいる現実を目の当たりにし、同国の若者の教育に貢献することを決意したというストーリーを、学生は吸い込まれるように聞き入っていました。
帰国後、井原氏はプログラマーの世界的な需要に着目し、オンライン・プログラミング・スクール「オリーブコード」を開校。グラミン銀行を設立しノーベル平和賞を受賞したモハマド・ユヌス博士の協力などを仰ぎながら、コース修了後に就職保証をするという新しい自立支援型のソーシャルビジネスを立ち上げたのです。その井原氏の大胆な行動力とスピード感に、学生は驚きを隠せない様子でした。
最後は、自分の価値の高め方、社会に出てからの心構えについて学生目線で語られ、力強いエールを送っていただきました。学生が熱心にメモを取っている姿が印象的でした。
井原氏の講義は、まさに学生の心をわしづかみにしたと言っていいでしょう。講義後、感動の余韻に浸る学生の表情と質問攻めに遭う井原氏の姿が、すべてを物語っていました。

グローバル・ナレッジシリーズ
「バングラデシュ発 無職の若者をプログラマーに育てる」の授業レポート
外国語学部英米語学科 4年 伊達 真純

7月8日(金)の授業では、バングラデシュ向けのソーシャルビジネスをされている井原啓登社長が講義をしてくださいました。
バングラデシュと聞いて、どんなビジネスを展開しているのか分からなかった私たちに、井原さんは体験談も交えながら、まずはバングラデシュがどんな国なのかということからお話してくださいました。国の特徴として一番印象に残ったのは、人口についてです。日本の約4割しかない面積に約1億6000万人もの人が生活しているということで、普段の街中の移動も大変で、仕事にも影響が出てしまう場合があるそうです。そして、アジア最貧国とも言われるバングラデシュでは、小学校を卒業した後8割は農業の仕事をし、進学したくてもできない若者たちがたくさんいます。そこで井原さんが始めたプログラム教育は、無職の学生をオンライン教育を通じてプログラマーに育て、プログラマーを必要とする企業とのマッチングを行うもの。就職先を彼らに与えることで自立支援につながるので、とても素晴らしいと感じました。やる気があっても進学できないバングラデシュの若者の話を聞いて、日本で生まれ育ち、好きなことを好きなだけ学べる私たちはとても恵まれていると改めて感じることができました。
日本では訪日外国人が増えており、こうしたインバウンド対応に目を向けたビジネス上の課題は、外国人向けのWebサイト制作だそうです。「もっと外国人客に来てほしいけれど、外国人向けのサイトがない」「いざ来日されたときに英語対応ができない」という意見が多く、プログラマーがWebサイトを制作することで、外国語による情報提供が可能となり、外国人受け入れ体制を作ることにも貢献できるとのことです。現在、世界ではプログラマー不足となっているため、バングラデシュの若者のプログラマーが増え、それがバングラデシュの成長へとつながると思うとこの先の発展が楽しみです。
このほか、普段聞くことのできないバングラデシュについてたくさんお話していただき、とても勉強になりました。最後に、学生へのメッセージとして社会に出てからのアドバイスもくださり、どれも興味深いものでした。
このたびは、大変貴重なご講義をありがとうございました。

株式会社Edoo