社会学部

メディア表現学科

Department of Media Presentation 新宿キャンパス

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メディア表現学科が学科講演会を開催しました

11月 26日(水)、新宿キャンパス研心館において、メディア表現学科が学科講演会『メディアとアートの現在と未来』を一般公開形式で開催しました。
メインゲストには、現在メディア・アートの分野で世界的に大きな注目を集めている若手アーティストの真鍋大度氏(株式会社Rhizomatiks)をお迎えしました。真鍋氏は、 2013年のカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいて、Perfumeのパフォーマンスを手掛けたことで知られていますが、本講演会では「インタラクティヴ・アートからデータ・アートへ」というテーマで、氏の近年の仕事のおおよその流れを約50分間のプレゼンテーションを通じてお話しいただきました。
デジタル世界と人間との双方向的関係の中に新たな表現の可能性を探るところから始まった真鍋氏の試みが、コンピュータに読み込んだ膨大なデータを駆使しつつ、複雑な人間の営為の可視化・可聴化へとつながり、さらには、人工知能にできること・できないことの境界をまさぐる試みへと展開していく軌跡が、作品映写とアイディアの系統図により紹介されました。すでにある問題の解決法の提示よりも、いまだ存在しない問題を表面化させ、提起したい――そう語る真鍋氏の、先の先を窺う先取の精神がぎっしりと詰まったプレゼンテーションでした。(さらに詳しくは⇒http://www.daito.ws/weblog/
次に、CG-ARTS協会の文化事業部長で文化庁メディア芸術祭事務局ディレクターの脇本厚司氏から、近年の同芸術祭の受賞作品の紹介と、それら作品のおおよその特徴と方向性についてのお話を賜わりました。多くの作品が取り上げられましたが、中でも、メインゲストの真鍋氏が広告代理店の電通のスタッフらとともに制作した広告、『Sound of Honda / Aylton Senna 1989』(カンヌライオン2014チタニウム部門グランプリ受賞作)には圧倒的な迫力がありました。真鍋氏の言うデータ・アートの洗練された完成度に、一瞬、聴衆の間に静かなどよめきが走ったほどです。(さらに詳しくは⇒ http://j-mediaarts.jp/
続いてご登壇いただいた奥窪宏太氏と八木克人氏は、株式会社凸版印刷文化事業部で文化財のデジタル・アーカイブに携わっておられる専門家です。お二人からは、近年の同事業部の試みから、新たな芸術作品鑑賞法の提案の一つとして、フェルメール作品、《牛乳を注ぐ女》(オランダのアムステルダム国立美術館所蔵)の3D化の試み、そして現在は石垣のみが残る安土城(滋賀県近江八幡市)のCG復元映像の紹介がありました。過去の絵画や歴史的建造物が、最先端の技術を用いることで、現代にリアルに、重層的に蘇ってくる――その様子を目の当たりにし、電子技術が、アート・歴史・教育などの様々な領域の新たな結節点として機能するばかりでなく、現在と未来、過去と現在を切り結ぶツールともなっていることを再認識した学生も多かったことと思います。(さらに詳しくは⇒ http://www.toppan-vr.jp/bunka/action.shtml
三つのプレゼンテーションで映写された作品は、いずれも、メディア表現領域における最先端の、きわめて質の高い、美しい制作実践例ばかりでした。そこには、 本学科の学生が到達すべき指標のいくつかが明確に示されていたように思います。まさに、通常授業ではなかなか学ぶことのできない、講演会ならではの実り多い2時間となりまし た。
なお、この講演会の様子は、真鍋氏の講演を中心として、アメリカ系のインターネット新聞、The Huffington Postで紹介されています。

The Huffington Postサイト(日本語)⇒
http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/27/daito-manabe-art-_n_6230154.html

  • 真鍋 大度氏
    真鍋 大度氏
  • 脇本 厚司氏
    脇本 厚司氏
  • 奥窪 宏太氏と八木 克人氏
    奥窪 宏太氏と八木 克人氏