社会学部

社会情報学科

Department of Social Information 新宿キャンパス

授業レポート

  • 社会情報学科
  • 授業レポート
  • 新宿
  • イベントは終了しました
  • Tags : 大学トップ

社会情報学科「フードブランド戦略論」
"グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略"を学ぶ

"グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略"を学ぶ

有名フードブランド企業の方々を講師としてお招きし、企業現場の貴重なお話をいただく社会情報学科の「フードブランド戦略論」。1月14日(木)の授業では、江崎グリコ株式会社 マーケティング本部 洋生菓子マーケティング部 カテゴリーマネージャー兼ブランドマネージャー 有馬卓氏をお招きし「グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略」をテーマにお話しいただきました。

「プッチンプリンのマーケティング戦略」の授業レポート
社会学部社会情報学科 2年 高野 麻美

プッチンプリンは1972年の発売以来40年で51億個を売り上げ、2013年には「世界一売れたプリン」としてギネス世界記録に認定されました。
プッチンプリンは、一人の社員のプリンにかける情熱から生まれました。プリンが洋菓子店でしか買えなかった当時、レストランパーラーで「プッチン」のヒントを見つけたその社員は、社内で反対の声が多い中、日本人好みの原料・製法にこだわって開発をしたそうです。発売当初はヒットとは言い難く、さらにオイルショックによる原材料高騰に悩まされました。しかし、「利益を気にせずおいしいものを作れ」という当時の社長の言葉から「プッチンプリンの大改良」が始まり、品質向上やTVCM放送などに取り組んだことで、ロングセラーの歴史が始まったそうです。
1980年代中頃、小売店やパン屋などで販売していたプッチンプリンは、スーパーやコンビニの台頭により売り上げが減少傾向になりました。そこでスーパー・コンビニでの販売を決断し、スーパーでは家庭用のマルチパック(3個パック)、コンビニでは男性をターゲットにした大容量サイズの販売を行ったそうです。時代とともにお客様のニーズや販売店が変わり、それに合わせて商品も変化していくのだと思いました。 プッチンプリンの特徴は、底のポッチをプッチンと折り、お皿に出し、プルプル揺らし、スプーンですくって食べること。すなわち「プッチン!」することであり、これが他社製品との差別化にもなっています。プッチンプリンの価値構造は、食感などの「物理的価値」、プッチンの経験やお母さんの優しさなどの「経験価値」、安心や懐かしさなどの「心理的価値」の3つから成り、その中で「心理的価値」こそがブランドになるそうです。また、子どもはいつもプッチンしたい、親はプッチンさせてあげたい、大人もたまにはプッチンしたいという"プッチンアクション"や"楽しさ"の想起を「プッチンマインドの刺激」と呼んでいるそうです。これが、プッチンプリンの売れる秘訣ではないかと感じました。
プッチンプリンが「お客様に愛され続けるブランド」となった理由を、有馬さんは「"おいしさと楽しさ"というコンセプトを守り続けたこと、そしてブランドにあぐらをかくことなくチャレンジし続けたこと」だとお話しされており、とても感銘を受けました。
このたびは大変貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。

平成27年度 「フードブランド戦略論」予定表