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Department of Social Information 新宿キャンパス

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「社会情報学入門」で、メディアアナリスト・上杉隆氏による特別講義を行いました

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11月17日(木)、社会学部社会情報学科の専門教育科目「社会情報学入門」(担当:林俊郎教授)において、株式会社NO BORDER代表取締役でメディアアナリストの上杉隆氏をお招きして特別講義を行いました。
上杉氏は、NHK記者、国会議員の公設秘書、ニューヨークタイムズの記者を経てフリージャーナリストとして活動し、わが国の閉鎖的な記者クラブの存在や、それに象徴されるメディア報道の問題点を厳しく指摘されています。東京都知事選(7月31日投開票)では4番目に高い得票数を獲得し、注目を集めました。
今回の講義は、米国大統領選の取材を終えて帰国間もない時期でもあり、タイムリーなお話を聞くことができました。上杉氏は米国のネット情報からトランプ氏が優勢であることを察知し、ニューヨークにあるトランプタワーに日本人ジャーナリストとしては初めて取材許可を受け、大統領選の最終局面を取材したそうです。また、安倍首相が大統領選の最中にクリントン候補と対談し、選挙後には慌ただしくトランプ氏に会談を申し込んだ行動の危うさも指摘されました。
さらに上杉氏は、「メディアの本来の使命は、政治や行政の誤りを正す番犬だが、日本では記者クラブという既得集団の中にあって自力取材を怠り、むしろ行政寄りの報道になっている」と見解を述べた上で、今回の米大統領選挙報道においても、日本のメディアは「米国メディアはなぜ、クリントン氏の敗北を予測できなかったか」という責任逃れの報道に終始していたと厳しく批判しました。
また、シリアで亡くなった日本人ジャーナリストの山本美香氏を悼み、日本のメディアはこれらのジャーナリストから安価に取材データを購入し、あたかも自分が取材したかのような報道をするケースがあると指摘。その理由として、日本以外の国で行われる各種サミットには取材拒否がないためフリージャーナリストでも取材できるが、日本で開催されるサミットでは取材が認められない現状を例に挙げて説明されました。その他、築地市場の豊洲移転問題などにも言及し、学生は興味深そうに耳を傾けていました。
講義後の質疑応答では、社会情報学科4年の大熊修平さんが「ネット情報の将来」について質問。上杉氏は的確な問いに感心しつつ、「日本のメジャーなネット情報においては、情報源の選択に問題がある」などと丁寧に答えてくださいました。
日本のメディアの問題点をはじめ、タイムリーな国際問題から国内の身近な問題まで、第一線で活躍されている上杉氏の生のお話を聞くことができ、大変貴重な機会となりました。

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