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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「フードブランド戦略論」
"グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略"を学ぶ!

  • グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略_1
  • グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略_2
  • グリコ プッチンプリンのマーケティング戦略_3

有名フードブランド企業の最前線で活躍する方々を講師としてお招きして、企業現場の貴重なお話をいただく社会情報学科の「フードブランド戦略論」。12月22日(木)の授業では、江崎グリコ株式会社 マーケティング本部 洋生菓子マーケティング部 カテゴリーマネジャー 兼 ブランドマネジャーの有馬卓氏をお招きし「プッチンプリンのマーケティング戦略」をテーマにお話しいただきました。

「プッチンプリンのマーケティング戦略」の授業レポート
社会学部メディア表現学科 3年 行木 千晴

グリコのプッチンプリンは1972年の発売から51億個を売り上げ、ギネス世界記録に認定されるほどの人気です。
プッチンプリンは、1人の社員のプリンにかける強い情熱から生まれたそうです。当時プリンは洋菓子店でしか販売しておらず、他社も未参入でした。レストランパーラーでプッチンするヒントを見つけ、子どもたちに家でプッチンさせることができれば面白いというその社員のアイデアがきっかけで、容器の開発に取り組んだそうです。しかしオーダーを引き受けてくれる容器メーカーがなく、ようやく商品化にたどり着いてもヒットとは言い難い状況で、オイルショックによる原材料高騰の影響も受けました。そんな逆境の中でも「容器から皿に落とすだけではだめ。おいしくなければ」と挑戦を続け、またプリン初のテレビCM放送にも取り組んだことで、プッチンプリンのロングセラーの歴史が始まったそうです。
1980年代に台頭したスーパーマーケットやコンビニエンスストア向けの販売を開始し、スーパーには家族で食べられるようにマルチパック(3個パック)、コンビニでは男性をターゲットにしてたくさん食べられる大きいサイズの"Bigプッチンプリン"などの新商品開発を行ったそうです。時代によって変化するターゲットやニーズにあわせて、商品の姿、形を変えなければならないことを学びました。
プッチンプリンの特徴は、容器の底のつまみをプッチンと折り、お皿に出してスプーンで食べること。プッチンさせてこそのプリンであり、そこが他の商品との確実な違いだといえます。プッチンプリンのブランド価値は、おいしさ、食感の良さなどの「物理的価値」、お母さんと食べることの喜びやプッチンした驚きの「経験価値」、プリンを食べたことで元気になれたなどの「心理的価値」にあります。また、親が子どもにプッチンさせてあげたい、子どもはいつもプッチンしたい、その子どもが大人になったときにたまにはプッチンしたいという気持ちを「プッチンマインドの刺激」と呼んで大切にしているそうです。
2017年、誕生から45年を迎えるプッチンプリンは、常に消費者とのコミュニケーションを取りながら、基本価値の向上を目指すとのことです。プッチンプリンの成長は、ブランドにあぐらをかくことなくチャレンジし続けた歴史によるもので、これからもお客様に愛され続けるブランドとして、さらに飛躍したいという有馬さんのお話にとても感銘を受けました。
このたびは、大変貴重なご講義をありがとうございました。

平成28(2016)年「フードブランド戦略論」予定表